
ここ数ヶ月ほど趣味で北欧神話を勉強、というか調べてます。面白いから。なんですけど、困ったことにいまいち知識として定着しない。自分が馬鹿なのは前提としつつ、アウトプットする機会がないからだろうなと思いました。
というわけで、今回は完全な自己満足雑記です。
神姫プロジェクトも"一応"メインストーリーで「ラグナロク」を持ち出してるわけですから、まあ隣接領域ですよ。その割にスルトは出てこないしロキは実装遅かったしガルムはRで消費されてるしで言いたいことはありますが。四大天使のイベントが登場したにもかかわらず唯一SSRが存在しないガブリエルさんを慰める記事。
ちなみに、今回はWikipediaおよび過度な情報検索を自分に禁じて書いてます。情報源は手元にある本だけ。あまり本質的な縛りではない気もする。
扱いが不遇すぎ部門
トール

いやダメでしょこんな扱いは……北欧神話の主神ですよ?オーディンが台頭する前の。トールなんて主役級ですよ本来。マイティ・ソーを見てくださいよ。
神話上では、トールは巨人を殺すのが最大の役目。フルングニル、スリュム、ヒュミルなどユニークエネミーは勿論、無名の巨人もぎったんぎったんにしてます。ヨルムンガルドとのラグナロクでの相打ちが有名ですが、実はそれ以前に1回出会ってるんですよね。トールがヨルムンガルドを釣り上げた話。
色々調べて思ったのは「力・暴力」の象徴として信仰されてたんじゃないかなぁという印象。勝利の神はチュールだし戦争の神はオーディンだし。雷を司るので天候・農耕の神としての側面もあるらしく、神話上の活躍と実際の信仰のされ方が結構違う気がしました。ちなみにオーディンの息子。
ところで神姫におけるトールの扱いよ。なんですかこれは。北欧神話で一番と言っていいほどの登場回数を誇るトールが、まさかのSSR1体だけ。テュール2回登場させておいてトール1回はダメでしょ。逆逆。トールが出てくる話なんか全部面白いんだから。
まあでも、水属性の雷神トールとかなにそれ?ってなるもんな。うーん。花嫁に変装したのが火、ヨルムンガルド釣ったのが水、フルングニル倒したのが光、ウートガルザ・ロキに敗れたのが闇。風はまあ、山羊と一緒にいるトールで。
オーディン

ちょっとぉ!最高神をドMにするんじゃないよ!
オーディンは言わずと知れた北欧神話の主神ですが、どうも歴史をたどると(信仰の中心という意味で)チュール→トール→オーディン→キリスト教到来という流れだったらしい。最終的に最も支持された神ということで、今残ってる北欧神話の主神がオーディンということになってるのかなと思いました。
結果としてオーディンは別名というか役割を担いすぎていて、知識・戦争・死・戦死者・天候・商売・魔術・詩歌などなどの神です。オーディン以外の神が持っていた役割が少しずつ移っていったのか、他の神の信仰が失われた結果オーディンを依り代にしたのか、歴史的経緯は分かりませんが。
神姫においては風水の2体が実装されてますけど、全然足りません。ソルが2周してるんだぞ!だったらオーディンは12周くらいしてないとバランスが取れない。
でもスレイプニルは幻獣で分離されちゃってるしなあ。ドMって設定も自分の腹刺して逆さ吊りになったって話だけじゃろうが!不敬ですよ不敬。てか隻眼じゃないし。って思ってオーディンのイラスト見たら全部片目閉じてた。……やるな!
意外なんですけど、北欧神話ではオーディンが中心になってる物語ってあんまりないんですよね。巨人の娘を色気で騙して秘蔵の蜜酒3樽飲み干した話と、フルングニルの名馬を奪うために挑発した挙げ句に退治をトールに任せた話しか知りません。あんまロクなもんじゃないかも。
ユミル

ユミルと言ったらねえ、始祖ですよ。巨人です。
あのオーディンの祖先ですよ?家系図的にはひいおじいちゃんくらい血縁も近い。なーにが主神だよって話。北欧神話世界では神も人間も巨人の血を引いてるのだ。最終的にはオーディン兄弟に殺されてバラバラにされ、その体がアースガルズを中心とした世界を創造したわけですから、もっと感謝しないといけない。まあ、神話の舞台を作るのがユミルに求められた役割だったんだろうな。
神姫では、個人的にはキャラデザかなり好きなんですけど、それはそれとして食いしん坊の設定は何?アウズンブラという雌牛の乳吸ってただけなのに。だからこそって感じかもしれない。逆にどういうデザインだったら納得するかと言われても難しいしな。世界を作るのが役目だし。
ともかく、ユミルは不遇だとここに主張します!脇の下から巨人を生み出すエピソードがあるんで、もっと脇を強調していこう。あとまつげが長い。
バルドル

死ぬのが役目の無敵の神、バルドル。
バルドルはオーディンとフリッグの息子で、美しく賢く優しく皆から好かれていた聖人君子です。でも死ぬ。
ある日バルドルが自分が死ぬ夢を見て、フリッグはバルドルを一切傷つけないようあらゆる生物に誓わせます。結果、何投げられてもポイーンって弾いちゃう体になったので、神々がバルドルを的に色々投げつける遊びをしたという。どうなってんだ、神の倫理観。
なんやかんやあってロキの奸計で、バルドルは弟であるヘズに殺されてしまう。バルドルの黄泉返りもロキによって失敗し、紆余曲折あってロキも幽閉され、いよいよ神々の平和と正しさが崩れてラグナロクへ……と、北欧神話上では大きなターニングポイントとなる話に登場します。つまり、バルドルは死ぬことこそが物語上の役目なんですが。
北欧神話は部分的にキリスト教の影響を受けているとされており、どうもバルドルはイエスがモチーフなんじゃないかとされているようで。ラグナロク後の新たな世界で復活する数少ない神の1人でもあるし、本人の特徴も物語上で神格化されてますし。
まあエピソードはこれくらいしかないし死ぬのが役割ではあるんですけど、超重要人物なわけです。じゃあ、もっと出さなきゃ。フォルセティとかソルとか優遇してる場合じゃない。
ヘイムダル

笛吹くのが役割の神。下手をするとギャラルホルンのほうが有名かもしれない。
北欧神話ではヘイムダル単体のエピソードはあんまりないんですけど、なんだかんだ名前が出てくるんですよね。ミョルニルが盗まれたときに「トールが花嫁に変装して奪い返しに行けばいい」と提案したのは意外にもヘイムダルだし、ロキと一緒にアザラシに化けてフレイヤの首飾りを奪い合ったり(なんだこの話)、意外と面白い。ラグナロクでロキと相打つのもヘイムダルだしな。
あと本人に関する描写もやけに詳しかったり。アース神族で最も美しい「白いアース」と評されることすらある。
白ね。神姫では褐色だけど。それはそれでいい。アースガルズの見張り番ということで視力と聴力が異常に高く、それを反映してメガネをつけてるんでしょうね。安易な……いやそうじゃなくて!せめてSSR化、SSR化だけでもどうか!メガネキャラ不人気なのは分かるけど、今なら外して実装してもバレへんて!
なんで未実装なの部門
ヴェルザンディ
No.1672 現在の時女神・ヴェルダンディ - パズドラ非公式wiki
何故……ウルズ、ヴェルザンディ、スクルドと聞けば言わずと知れたノルニルの三姉妹。運命の三女神とか大層な別名を与えられることもありますけども。ウルズもスクルドも実装されてるのに。何故……?
名前ばっかり有名ですけど、実は北欧神話において具体的なおもしろエピソードってないんですよね。「ノルンの1人がこう予言した」みたいな話しかない気がする。名前が割れてるノルンがこの三姉妹というか。ノルニルってのはノルンの複数形です。使い分けがわからない。
ちなみにこの運命の三女神は過去・現在・未来を司るなんて言われますが、過去・存在・必然とも解釈されるみたいです。存在はともかく、必然かあ。神を持ってしても必然には抗えないっていう世界観だったんだろうな。
個人的な解釈になりますけどノルン、特にこの三姉妹は神話世界の神にとっての"神"ってポジションに近いのかなと。ラグナロクの予言をするのもこの三姉妹だし(巨人という説もある)、彼女たちが決めた運命ってのは絶対に避けようがない、神話世界の神にとっての"神"の託宣に等しいわけで。そう考えると、力が強大すぎて北欧神話を創作する人が扱いに困った結果、具体的なエピソードに欠けるんじゃないかなと。"最強"は創作で扱いづらい。
それはそれとして、ヴェルザンディだけ未実装なのは納得がいきません。ヴェル姉を出しなさいよヴェル姉を。
スカジ
https://x.com/ArknightsStaff/status/1224905501562900480
ロキのオチンチン綱引きを見て大爆笑してしまったので、父親を殺した神々(ロキ)を許した女です。巨人族。父の名をシアチだとかスィアチだとかシャツィだとか言う。野山にまじりて狩人をす。スキーが得意らしい。
スカジは北欧神話において特別な役割を持っているわけではないんですが、ちゃんと独立したエピソードがあって、ニヨルド(フレイフレイヤの父親)との後日譚まで用意されてる側です。ロキがバルドル殺しの罪で洞窟に封じられたとき、額に毒液が滴るよう蛇を配置したのもスカジです。ロキへの恨みは消えてなかったようだ。
巨人族の女にしては珍しく、"美しい"と形容される存在であるにも関わらずぜんっっっっぜん二次創作で取り上げられないんですよね。不思議でならない。美人、狩人、復讐、下ネタ耐性と面白い要素を色々持ってるのにもったいない。有名どころだとゲルズとスカジくらいですよ、美しいと評される巨人って。ちなみにゲルズはフレイが一目惚れした女巨人です。
今更ですが、北欧神話におけるカタカナ語は非常に多くの表記揺れがあります。で、これは経験則における推測なんですけど、古ノルド語?古アイスランド語?において語頭以外の"d"の発音は出てこないです多分。オーディンはオージンだし、ウルドはウルズだし、アウドムラはアウズンブラだし、スカディもスカジです。ドラウプニルとかダグなんかは語頭だから"d"っぽい。
でもバルドルはバルドルだな。スクルドもスクルドだ。じゃあ嘘だな。
ミーミル

首だけの巨人。オーディンの壁打ち相手。
ミーミルはアース神族とヴァン神族の和平後、アース→ヴァンに差し出された2人の人質の片方。もう片方のヘーニルという神がね、どうも見てくれだけ立派で中身があまりにも無能だったらしく、ヴァン神族が怒るわけですよ。人質として価値のないやつを送ってきたと。で、"ミーミルが"斬首されて送り返されるという。
殺してやるぞ天の助のノリ。とばっちりすぎる。残ったのがヘーニルだけじゃ人質の意味ない問題解決しないし。ヴァン神族はアホ。
ミーミルの首は、オーディンが薬草ぬりぬりして死なないようにしてやったらしい。やさしい。後に、オーディンがよく通うことになったミーミルの泉の管理人(?)になるわけで。知識を授けるためにオーディンに片目を要求するくらいで、他にあんまりエピソードはないんだよな。多分。
ミーミルはでも、首だけだからね。ちょっと実装むずいよね。なかったことにするか、飛頭蛮みたいに首を分離できる化物的に実装するかになっちゃう。首に縫合痕とか、そっち方向も痺れる。
アングルボザ
https://x.com/yurudora/status/1487364897839063042
ロキのお嫁さん。フェンリル、ヨルムンガンド、ヘルという異形のやべーやつらを生み出した巨人族の女です。ちなみに子供たちはノルンの予言によって脅威になることが運命づけられていたので、フェンリルは神々が飼い慣らし(結果失敗し監禁)、ヨルムンガンドは海に捨て、ヘルは暗い地下世界に捨てられました。神も神だな。
エピソードはないんですけど、仮にも北欧神話のロキの嫁ですよ?将来において神々を滅ぼす異形を産んだ存在ですよ?もっとピックアップされてしかるべきだと思うんですけど、神姫においてはロキの実装が遅かった関係もあってまあまあまあ、一旦許しましょう。さっさと実装せい。
なお、ロキが封印されて蛇の毒液を献身的に防いでいたのは別の妻のシギュンです。うーん……アングルボザは醜悪な存在として描かれていることもあって、献身的なイメージに合わなかったんだろうか。まあ濁音まみれで邪悪なイメージはあるよね。音象徴的に。
僕個人としては、アングルボザの名前は子供の頃から知ってました。その昔、映画ドラえもんの銀河超特急に出てきたんですよアングルボザ。ってこともあって、超有名だと思うんだけどな~と北欧神話を改めて勉強してて思ったわけですが、アンゴルモアと勘違いしてることに気づいて愕然としました。
それはノストラダムスの大予言のほうや。
グルヴェイグ
名前の意味は、黄金の道。らしい。いかにも富をもたらしそうな名前でありながら、神々や人々に欲望を教え堕落させ、最終的にアース神族とヴァン親族の大戦争を引き起こさせた淫婦の"魔女"です。
北欧神話にはグングニルやスキーズブラズニルを代表としたマジックアイテム的なものがいくつか登場するわけですが、「魔法」って概念はあんまり出てこないんですよね。変身とか幻術とかはあるんですが、少なくとも剣と魔法のファンタジー的な魔法は出てこない。結構意外じゃないですか?でも確かに、全然記述されてない。オラッ催眠!的なノリのほうがよっぽど出てくる。主にオーディンが使う。
そんな世界観において、"魔女"的な存在として描写されるグルヴェイグは北欧神話においては異質な存在だな~と感じました。実際、グルヴェイグを危険視したアース神族は彼女を火刑に3回処してます。北欧神話は11世紀頃になるともうキリスト教圏の影響を受けていたとされているので、その辺りの影響を受けてグルヴェイグ=魔女=魔女狩りを連想してたんですが、近年の研究だと魔女狩りは15世紀以降に見られたものだそうで。じゃあ関係ないか。じゃあグルヴェイグは何者?
グルヴェイグはフレイヤ説が濃厚らしい。本に書いてあった。アース神族とヴァン神族の戦争のきっかけは、ヴァン神族出身のグルヴェイグが「アース神族にこんな酷いことされたのよ~(神や人を惑わしながら)」と告げたからです。フレイヤもヴァン神族ですし、同じ淫婦ですからね。実際にはもう少ししっかりした根拠があるんでしょうけど。
登場頻度こそ低いですが、彼女の登場はラグナロクの未来が決定づけられている神々にとって、終末への1つのターニングポイントな気がするんですよね。神が堕落の心を持ってしまったという。神姫的に言えば、リリスなんか登場させるよりよっぽとグルヴェイグのほうが嵌まってると思った次第であります。
なんでそこ?部門
スキールニル

誰?と思う人もいるでしょう。それもそのはず、スキールニルはフレイの従者に過ぎません。これ本当になんで実装されてるんだろうな?個人的な印象としては、小賢しくて手段を選ばない性悪なんですが。即席ロキって感じ。
なんでそこ部門で取り上げはしましたが、ちゃんとエピソードはあるんですよ。ある日フレイがゲルズという女巨人に一目惚れしまして、うじうじしてるフレイの代わりにゲルズに愛の告白を告げる役目を背負わされる。その見返りとして"勝利の剣"を要求し、手中に収めてます。したたかだ。
ゲルズは美しく気丈な性格で、フレイを腰抜けと遠回しに罵倒するわけですが、スキールニルは、「断ったら殺すが?」「誰からも愛されない呪いをかけるが?」「あらゆる幸福を禁じるが?」と散々に脅迫するわけです。どんな倫理観なんだ、北欧。ともかく、スキールニルにはそれを実行できるだけの呪力があった。
色々あって、フレイはゲルズを娶ることに成功しましたとさ。ちゃんちゃん。ま、フレイはスキールニルに宝剣を渡したことで、ラグナロクにおいて鹿の角でスルトと戦う羽目になるんですが。だから滅びた。インガオホー。
まあ実際書いてみると、スキールニルのエピソードは結構強烈な気もする。神姫的な話をすると、思ってた以上にビジュアルが好みだったので、折角実装してるんだからさっさらSSRに昇格させてほしい。
てかお前左手の剣、フレイの剣じゃないよな?返してやれ。
ソル

ソル好き。でも北欧神話的には、なんで?優遇されすぎている。
"ソール"は太陽って意味の単語。空に浮かぶ太陽が動くのは馬車が引いているからだ、という設定になってる。で、とある人間の夫婦が美しい自分の子供を自慢に思って娘にソール、息子にマーニって名付けたんですね。マーニは月です。黄金の髪がとても美しかったそうな。
それを見た神々がなんと傲慢な!とブチギレて、もうお前らは太陽と月の御者として一生過ごせと罰を与えられて天に上げられてしまう。最終的には、ソールとマーニは神として扱われるまでになります。スコルとハティという狼が太陽と月を喰らおうと追い続け、ついに太陽と月が飲み込まれたとき、それがラグナロクの前兆となるのだ。というお話。子供に罪はないんだがなあ。悪いの親じゃん。
ってだけなんですよソルって!これしかない。てかマーニなんか存在すらしてないし。なんでソルばっかり?ニココなんてわけわけらんケダモノ登場させてる場合じゃないっすよ!一応、「ぽかぽか!ソルと太陽の聖獣」にてスケルという名の狼が登場していますが。元ネタ回収えらいぞ~。
まいっか。かわいいし。でもマーニは出してやれ。
フォルセティ

調停・裁定の神。バルドルの息子で、様々な揉め事解決をしては全て円満に終わらせたというすごい神。以上。
なんだかんだ10冊ほど本を読んだんですが、フォルセティに関する話はおろか解説すらほとんどない。平易な本では名前すら出てこない。神話じゃなくてサガで活躍する神なんだろうか。
「北欧神話」は大雑把な分類として、神話・サガがある。僕がメインで調べてるのは神話部分で、聞いたことがある北欧神話の神は大抵神話準拠。サガは、言ってしまえば人間の時代の伝説・英雄譚みたいなもの。有名な人物名としては、シグルド、エイリーク、ジークフリート、ブリュンヒルデ、レギンレイヴなど。サガにも神は登場することがあったり、そうでなくとも信仰の対象として触れられたりする。そこにフォルセティが出てきたりするのかしら。
神話世界では裁判なんて出てこないんですよ。大抵オーディンが仲裁したり、アース神族が集まって会議したり、歯向かう巨人を問答無用でぶち殺したりする。
神姫におけるフォルセティは大出世も大出世。SRから始まって光水でSSR実装されてるんだからもう充分でしょう。トールやオーディンに譲りなさい。
ディース

北欧神話においてディースは2つの意味がある。個人名としてのディースと、女神の総称としてのディース。神姫はどっちだろうな。個人としてのディースは運命の女神らしいんだけど、ノルンなのかどうかは絶妙に分からなかった。
ディースに関する話は以上なんですけど。そういえば、神姫にはヴァルキュリアとかノルンとかベルセルクとか総称としての人物がいないっすね。幻獣として出してやってもいいと思うんじゃが。
ところで、神姫でのディースがオーディンに仕えてるのはヴァルキリーorベルセルク的な扱いの結果だろうなと察せられるんですが、バルドルは何。バルドルに仕えてる?神姫世界における超訳北欧神話の設定ってこと?
フリーン

ベストofなんでキミ賞を授与します。
フリーンは、何人もいるフリッグの従者の1人。以上です。フリッグに代わって人間の守護を命じられてたようなのでそれなりに地位は高かったんでしょうけど、以上です。フリッグと同一視されることもあるとかないとか。
神姫では裁縫得意な描かれ方をされてますが、僕が調べた限りそういう要素は特に見られませんでした。従者なら裁縫くらいできるでしょってことなんだろうか。でも北欧神話における裁縫(機織り)はノルンとヴァルキュリアの領分なんだよな。ノルンは予言と裁縫と水やりが仕事、ヴァルキュリアは戦場の勇者回収と神々戦士の給仕が仕事。フリーンは特に記述なし。
うーむ。なぜそこ?謎にSRで2回実装されてるしなあ。人間の守護を担当していたそうなので、もしかするとサガで登場したりするのかなあ。
おまけ

全部やってると終わらんのでこの辺で。これで本当に記憶に定着するかな?関係ない話ばっかりしてた気もする。
北欧神話モチーフの幻獣も気になるところはあるんですけど、今回は神姫だけに絞りました。なのでちょろっと最後に思ったことだけ。
神姫、意外と巨人が実装されてないんですよね。実装されてるのってスルトしかいないんじゃない?まあ大抵トールに殺されてるわけですが。でもアングルボザ、スクリミル(ウートガルザ・ロキ)、ベルゲルミルとネタにしやすい巨人もいるのに。
動物は逆に、結構網羅されてる。アウズンブラとラタトスクとハティくらいかなあ残ってるのは。フギンとムニンがいないよ、グリンブルスティがいないよとかあるんですが、神々の従者的ポジションなのでまあまあ。
余談ですが北欧神話の神は大抵なんらかの乗り物(馬車)を持ってて、オーディンは馬、トールは山羊、フレイは猪、フレイヤは猫と動物が分かれてるのが面白い。ロキは何も持ってないので、フリッグフレイヤの羽衣を貸してもらって空飛んでる。かわいい。

ざっと北欧神話出身の神姫を眺めてて一番面白かったのがイズン。
>紛失してしまった黄金のリンゴを、のんびりと探し続けている。
こーれまずいですよぉ。アース神族は黄金のリンゴを食べることで不老の肉体を得てるので、のんびり探してたらアース神族はみるみる年老いて死に至る。本来は可及的速やかに探し出さなきゃならん代物です。
北欧神話では、ロキがリンゴと一緒にイズンを誘拐して巨人族に引き渡す話があります。それが発覚したときのロキに対する神々の言葉は、「なんとかしないと死ぬよりも酷い目に合わせるぞ」という正真正銘の脅迫です。ロキも理由があってイズンを誘拐したとはいえ、不憫なもんですよ。ロキはすっかり怯えてしまって、と描写されるほどですから相当なもんです。黄金のリンゴのパワーは。
ロキが誘拐するときの言葉も面白くて、「向こうの森で素敵なリンゴを見つけたんだ。キミの自慢の黄金のリンゴとどっちが素晴らしいか比べてみよう。僕と一緒に見にいかないか?」という感じ。子供を誘拐するときの典型的な誘い文句と構造が同じという怖さもある。イズンはそれでついていっちゃう。だから個人的には、イズンは結構幼いもしくは世間知らずの印象があるんだよなあ。

あと、ロキの新SSRはまだですか。無限に待ってます。
トールが花嫁に変装した話が普通に面白いんでこれで。ANTのデバイスが盗まれて、アリサを花嫁として要求されてブチギレて、ANTが花嫁に変装して取り返しに行く話にしよう。ロキが従者で。これしかない。
